春の風が吹くたび、隣を歩く七緒先輩からシャンプーの香りが漂う。幼なじみの七緒と1つ年下の後輩は、10年以上にわたって一緒に学校へ通ってきた。家族ぐるみの付き合いがあり、お互いの家を行き来する姉弟のような関係だった。
大学の推薦が決まり、七緒はこの街を離れることになる。七緒が坂道でつまずき顔を赤らめる姿を見られるのも、あと数日だった。他校の男子から告白された七緒は、その申し出を断り、ずっと前から好きだった後輩がいると打ち明ける。
互いの思いを伝えた2人は、七緒の部屋で距離を縮めていく。階下に母親がいる状況のなか、七緒は大人びた表情を見せながら後輩を翻弄し、引っ越し直前まで2人の時間を過ごす。
旅立ちの日、別れを惜しみながら再会を約束した七緒は、新生活へ向かう。
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